いもがらぼくと

2020.09.12

いもがらぼくと#01 古賀和美

「いもがらぼくと」
宮崎の民謡に「いもがらぼくと」という歌がありますが、本来の意味は里芋の茎(いもがら)で作った木刀(ぼくと)。見た目は立派な木刀だけど、中身が空洞で叩いても痛くない木刀なんです。このことから、宮崎県の男性は見た目は頼もしくて立派。でも中身はお人好しで人情深いなどと表現されています。
この度は宮崎RCの素敵ないもがらぼくとに登場して頂きRCへの思いを趣味を通して楽しく綴って頂きました。
ご感想をコメントに残して頂けますと本当に嬉しいです。

私の趣味

宮崎RCに入会して25年経過しました。多くのロータリアンの趣味はゴルフですが、私の趣味は釣りです。

古賀 和美

体育会系の釣り

短い夏のあいだは鮎釣りですが、それ以外は海でルアーフィッシングをしています。釣りの中でも実にマイナーでオタクの釣りだと思います。トローリングはやらないのか?とよく聞かれますが、あの釣りはお金持ちの釣りだと思います。釣り船は大型豪華クルーザーです。カジキがルアー(疑似餌)に食いつくまでは船長と助手(クルー)の仕事で食いついてから、やおら釣り人(アングラ―)が釣り座(フアイテイング・チエアー)に座ったあと、クルーからrod(釣竿)を受け取ります。この時点からやっとアングラーの釣りが始まりますが、実はその時点で釣りの半分は終わっていると思います。カジキが食いつくまではアングラーはすることがないのでタバコを吸ったり、ビールを飲んだりして優雅に過ごすみたいです。これに比べると私らの釣りは体育会系の釣りで、釣り船は難民船のような漁船です。人形の「こけし」そっくりで、重さは硬式ボールほどのルアーを船の甲板から遠投し、リールで巻き取る、そして又、遠投する。目当ての魚がルアーに食いつくまで、日がな一日、延々とこれのくりかえしです。これがかなりの重労働で、魚が釣れるまえから腕や腰、背中が筋肉痛でヘロヘロになっている時にいきなり30kg、40kg、50kgの魚が掛かるとさらにヘロヘロの状態で魚とファイテイングするはめになります。最後にものを言うのは腕力と根性だけ!ということになって、体育会系の釣りという由縁です。



海外釣行での出会い

写真(左)は2012年にトカラ列島で釣った30kgのGT、ジャイアントトレバリーで海のルアーマンの目標です。写真(中)は2004年にニュージーランド北島のギスボーンで釣った50kgのアラの一種で、これはジギングで釣りました。歳とってからは流石に体力的にBigGameはできなくなりました。写真(右)は数年前にアフリカ東海岸沖、セーシェル諸島の無人島で釣ったボーンフィッシュでキスのお化けみたいな魚です。セーシェルは本当に綺麗な島で2回行きました。でも、ソマリアに近く、観光客が海賊に拉致された事件が起こり、以来、釣り人は激変しました。ボーンフィッシュはサンゴ礁の浅場にいる小さなエビやカニを捕食していてfly fishingで釣ります。アベレージサイズは体調60㎝、重さ8ポンド程度で、これなら年寄りでも大丈夫のようです。 私は年に一度ほど海外に釣りに行きますが、単独行動ではなく、グルーパー(アラ・ハタ類の総称)ボーイズという全国的な釣りクラブの会員で、仲間4~5名からなるグループ釣行です。会員は全国に160人ほどいて72歳の私もボーイズの一人です。10日から2週間の海外釣行のあいだ多種多様な人と出会えて興味深いのですが、この点はロータリーも同じではないでしょうか。

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